モニターアームは、4千円で購入できるものから、2万円を超えるものまで数多くの商品が販売されていますが、気になるのは、高価格帯の製品と低価格帯の製品でどれだけの性能差があるのか?と言う事だと思います。

今回は、モニターアーム界の有名メーカー、ERGOTRON (エルゴトロン)とAmazonで安価に購入できる、HUANUO(ファーノー)のモニターアームを実際に使用してみた感想です。

比較商品

ERGOTRON(エルゴトロン) LX デスク モニターアーム マットブラック/19,696円

HUANUO(ファーノー) PC モニター アーム/3,749円

ERGOTRON エルゴトロン LXHUANUO(ファーノー) PC モニター アーム
最大画面サイズ34インチ27インチ
対応機種モニター、ノートパソコンモニター、タブレット
電池使用なしなし
ブランド名ERGOTORONHUANUO
素材アルミニウムポリカーボネート
組立方式テーブルトップマウントテーブルトップマウント
梱包サイズ45.72×27.05×17.78cm;4.42kg39.29×29.1×13.9cm;2.71kg
耐荷重11.3kg6.5kg

商品の詳細は、上記の表にまとめました。
設置方法はどちらも天板に、クランプで挟み込む方式のものです。

結論から言うと、やはり高いものにはそれだけの理由があると言うことで、使用感や安定感、調整の快適度はエルゴトロンの圧勝でした。
しかし、ファーノーも全く使い物にならないか?というとそうでもありません。
使用する環境によっては、十分に満足できるものである、と言うのが私の印象です。
やはり、高価格帯のエルゴトロンには及ばないまでも、人によってはコスト面も踏まえて選択の価値はあるではないかと感じました。

ERGOTRON エルゴトロン LXの長所と短所

エルゴトロンの長所は、なんといっても調整の自由度が高いことにあります。
上下左右だけでなく、前後にモニターの回転と、かなりの範囲に移動が可能で、狭いデスクでの作業には重宝することでしょう。

調整する際にも、力を入れる必要はほとんどなく、簡単に微調整が可能です。私の使用している27インチのモニターでも重量に負けることはなく、一定の高さを保ってくれています。
また、組み立ての際にも、パーツが3つに分かれているので、簡単、安全に組み立てられる点も長所です。

短所としては、やはり値段が高いことです。下手をするとモニター本体より高価な買い物になるので、二の足を踏んでしまう人も続出するかもしれません。
さらに、もう一点挙げるとすれば、商品説明には耐荷重11.3kgとなっていますが、私の24インチの液タブ(正味7kg)を試しに設置してみたところ、高さが保てず少しずつ下がってしまいました。
アーム部分にもかなり負荷が掛かっているように感じたので、モニターのみに絞って使用するのがいいと感じました。

HUANUO(ファーノー) PC モニター アームの長所と短所

続いてファーノーですが、こちらの魅力はやはり、そのリーズナブルな価格でしょう。モニターアームとしての役割はきっちり果たしてくれるので、アームを初めて購入する方には、使用感を掴むのにお求めしやすい価格となっています。
また、こちらも一度調整を済ませてしまえば、重量に負けてへたることもないので、シングルモニターでの使用や、一度配置を決めたら、動かす気が無い方などには、おすすめです。

短所としては、調整の難しさが挙げられます。間接部分の可動域は狭いわけでは無いのですが、いかんせん間接が固く、大まかな調整なら問題は無いのですが、微調整となるとかなり神経と腕力を使いながら行うことになります。
なので、設置後も頻繁にモニターを動かしたい方には、不向きの商品だと思います。

設置方法も、先に天板にアームを取り付けた状態で、モニターを持ち上げながらネジを嵌め込んでいく仕様となっているため、かなり気を使って設置を行いました。

もう一点は、短所というよりは注意喚起になりますが、商品開封時、アーム部分がバンドによって折り畳まれた状態で梱包されているのですが、バンドを外した瞬間にアームが跳ね上がり、かなり危険に感じましたので、購入した際には、そちらにも注意が必要です。説明書にも、開封時には注意する旨が記載してあります。

まとめ

まとめですが、基本的には、エルゴトロンを購入すれば不満はかなり少なく、快適に作業に集中できると感じました。頻繁にモニターの位置や配置を変更したい方は、エルゴトロンを購入することをお勧めします。

ファーノーは、低価格帯で購入のハードルが低いことから、エントリーモデルとしてちょうど良いと思います。また、モニターの配置にこだわりが無い方であれば、十分、実用的な商品では無いかと感じました。

購入する際の参考にしていただければ、幸いです。

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