四月は君の嘘
正確無比な演奏から、ヒューマンメトロノームと呼ばれた天才ピアニスト・有馬公生。母親の死をきっかけにピアノから遠ざかっていく。
ピアノを弾かなくなって2年、中学3年性になった公生に幼馴染の澤部椿にダブルデートに誘われる。同じく幼馴染の渡亮太に、女の子を紹介するから友人Aとして付き添いに来て欲しいと。
待ち合わせた公園で、椿達を待っていると軽快にピアニカを演奏する少女と出会った。渡のことが好きだという少女・宮園かをりは、ヴァイオリニストとして、これからコンクールの演奏を行うから聴いてほしいと会場に向かった。
宮園かをりの演奏は、コンクールには不向きな、型にハマらない情熱的な音楽だった。かつての自分とは、真逆のタイプの演奏を聴いて心を揺さぶられる公生。
コンクールで、聴衆推薦に選ばれたかをりは、二次予選に進むことになり、公生を伴奏者に任命され、再びピアノと向き合うことに…。
プラスティックメモリーズ
現代より少しだけ科学が発展した世界。人の心を持ったアンドロイド『ギフティア』を製造・管理する企業に就職した水柿ツカサ。
ツカサが配属されたのは、ターミナルサービスという部署で、寿命を迎えるギフディアを回収するのが業務となっている、いわゆる窓際部署だった。
そこで、お茶汲み係をしているギフティア・アイラとコンビを組み、回収作業を行うことに。
ツカサは、アイラが初仕事の前に言った『思い出を引き裂くのが私たちの仕事』と言う言葉の意味を知ることになる。
家族や恋人のような関係を築く、ギフティアと所有者達に寄り添う仕事ができないか、ツカサは模索する。
推しの子
産婦人科であるゴローの前に患者として現れたのは、大きなお腹を抱えた人気アイドル・アイだった。
推しだったアイが、妊婦になっていたことにショックを受けるゴローだったが、医者として彼女を支える決意をする。
アイの出産を間近に控えたゴローは、帰宅の途中に不審者に襲われ、命を落としてしまう。
目を覚ました時には、アイの子供・アクアマリンとして生まれ変わってしまっていた。
双子の妹・ルビーにも、アイのオタクとしての前世の記憶が宿っていた。
アイドルとそのファンとしての記憶を持って生まれた子供。少し変わった家族になってしまったが、3人は事務所のフォローも受けながら、順調に穏やかな時を過ごしていく。しかし、その優しい時間も、長くは続かなかった…。
86-エイティシックス-
人として認められていない者たち、ーエイティシックスーは、無人機とは名ばかりの、戦闘機械に乗り、完全自立型無人戦闘機械との戦いに、駆り出され、ただ死を待つのみの絶望的な戦場で戦い続ける。
エイティシックスのみで編成された部隊<スピアヘッド>の隊長であるシンは、そんな絶望的な戦場である目的のために戦いを続けていた。
新たな指揮管制官<ハンドラー>として着任した共和国軍人のレーナは、エイティシックスへの酷い扱いを嫌悪していた。エイティシックスを人として扱おうとする帝国軍人に、冷ややかな態度をとるエイティシックスだったが、積極的に交流を深めようとする彼女に、次第に信頼を寄せるようになる。
しかし、シンから告げられた、スピアヘッド戦隊に課せられる「特別偵察任務」とシン達の本当の目的を知ったレーナは、彼らを救うために奔走する。
Do.STONE
謎の光が世界を覆い、全人類が石化して文明が消え去った世界。超人的な頭脳を持ち、科学をこよなく愛する少年・千空が数千年の時を経て、石化から目覚める。
文明が滅んだ世界を前に千空は、科学の力で文明を一から再興することを決意する。仲間を集めながら、一歩ずつ地道に、文明を発展させる千空達の前に立ちはだかるのは、かつて霊長類最強の高校生と呼ばれた獅子王司。
かつての世界での、既得権益を排除して、若い者だけが、最低限の文明で世界を構成すべきだと言う司と、世界中の人間の石化現象を解消して、元通りの文明を取り戻そうとする千空。互いの譲ることのできない強い意思は、周りの仲間も巻き込んで、ついに戦争の様相へ。